生産者訪問記・対談
生産者訪問記
マルセル・ラピエールという人
2011年11月09日
まだ途中ですが、この旅を通して
「マルセル・ラピエール」という人の偉大さをすごく感じました。
次にお邪魔するドメーヌもそうですが、
私たちが訪問させてもらった自然派の造り手さんのほとんどが
マルセルの影響を受けていると口を揃えて言ってたのが印象的です。
マルセルがワイン造りを始めたのは
お父さんを継いだのがきっかけでした。
マルセルのお父さんは、SO2を使わないワインを造っていました。
でも、今の時代は違うんだ!とマルセルは、SO2を使ってワインを造っていたというのが驚きです。
その姿を見てもお父さんは、じっと何も言わずマルセルを見守っていたそうです。
何年か経ち、マルセルは気づきます。
「このワインを毎日飲もうとは思えない・・・・」
気づけば、自分の飲めないワインになっていたんです。
そこで、マルセルは本来のお父さんの造り方、
自然に近い状態でワインを育てる造り方に帰ってきたそうです。
なんだか、お父さんの懐のでかさにため息が出ます。
伊藤さんが
「マルセルみたいに、あんなに心のあったかい人はいない」
と、しきりにおっしゃっていたのが印象的です。
マルセルがいたら、どんどんワインが出てきて
ひたすらいろんな話をしてくれだろうね。
マルセルのところへ訪問するときは
次にアポを入れないんだよ。
時間がよめないから。
などなど、マルセルの話はつきません。
マルセルの葬儀があった教会。
モルゴンで一番大きな教会で
葬儀の日には、1,500人もの人が全国から訪れ
教会に入りきれなかったほど。。。
多くの人に影響を与えた、マルセル。
会いたかった。
あの笑顔を見たかった。
いろんな話を聞きたかった。
息子のマチュは、若干28歳。
背負うプレッシャーは私たちの想像を超えるものでしょう。。。。
でも大丈夫!!
マルセルの意志を十二分に受け継いで
最高に美味しいワインを私たちに届けてくれます。
みんなで彼を応援しましょう!!
忙しいし大変なときに私たちを受け入れてくれて本当にありがとう!!