生産者訪問記・対談
生産者訪問記
北海道のワイナリー訪問記1
2010年07月26日
お久しぶりです。松井です。
今回は前々から行こうと行っていた今注目の北海道(余市・岩見沢)のワイナリー&ぶどう生産農家さんに我が師、大橋さんと行って来ました。
初日(8日)は余市方面に車を走らせ曽我貴彦さん(以前にココ・ファームで研修、お兄さんは長野の小布施ワイナリーの曽我彰彦さん)と合流。
まずは大手の「余市ワイン」で余市全体の地図を見ながら説明を聞きました。
・この産地は海まで2〜3kmのところにあり、一般的に「ケルナー」が多く植えられている。
・ 北海道は栃木(ココ・ファーム)より日照時間が2〜3時間長い。葉は30℃を超えると光合成をしなくなるそうで、北海道は30℃を超える事はまれで日照時間が長い為、光合成率が本州より高い。
・ 余市は冬の積雪量が1m前後とちょうど良く、ぶどうの樹がすっぽり隠れてしまい冬場の害の心配をしなくていい。
・ 開花の時期も霧の発生する時期の後。
・ ぶどう栽培の農家さんはぶどう栽培だけで生計を立てている。(当たり前のようだが山梨でも大体が兼業農家だそうです。)
・ 余市は岩見沢より土地代が5〜10倍高い。
「余市ワイン」を後にし、「中央葡萄酒」や「ココ・ファーム」にぶどうを提供している木村さんの畑へ!
余市地区は以前けっこう「ピノ・ノワール」が植えられていましたが周りの農家は違う品種(特にツヴァイゲルト)に変わっていきました。
しかし木村さんは我慢強くピノ・ノワールの可能性に掛け、残した結果、現在は大注目を浴びるようになった。
木村さんは持ってる畑に対し極力何もしない事と言っておられました。勿論、化学肥料や除草剤を撒かないでやっています。
今頃、開花しており本州より流石にだいぶ遅いんです。
続いてココ・ファームにぶどうを栽培している「藤沢さん」、
はこだてわいんのぶどうを栽培している「中井さん」へ訪問させて頂きました。
本日最後は「ドメーヌ・タカヒコ」の曽我さんの畑にお邪魔しました。
住まいも立替中で、ドメーヌも建設中のような状況で昨年、買いぶどうで初めて自身でワインを作り今年の栽培が2年目です。
4haの土地を購入しぶどう畑にするのは最終2.5haの予定だそうです。現在は1ha程ですが毎日が大変なご苦労のようでした。
1年目の苗木には「グローチューブ」と言われるプラスチック製の筒のようなもので覆ってやり、うさぎから食べられないように守ってあげるのと保温が目的だそうです。
夜はあと数日で出産予定の奥さんも含め食事に出かけ、曽我さんの1年目のワイン、2種を頂きました。2つともこれが1年目!?って感じでこれからが末恐ろしいです。
・ ヨイチ ノボリ パストゥーグラン08
→ツヴァイゲルト70%、ピノ・ノワール30%。ブルゴーニュのガメイを用いたパストゥーグランを意識して作ったワインだそうです。
・ ヨイチ ノボリ キュムラ ピノ・ノワール08
→木村さんのピノ・ノワールで醸したもの
お腹のお子さんは男の子のようで跡取りが出来て良かったですね!っと聞くと、こんな商売させません。。と奥さんは曽我さんを見て笑ってました。本当に仲のいいご夫婦でした。
後半はまた次回。
松井でした。