北に那須岳、東に八重山を望む那須野が原の一角、侍塚古墳、那須国造碑(600年代建立、日本三古碑の一つ)等数々の歴史的遺産を持ち、夏になると、蔵のそばを流る小川には蛍が飛び交い幻想的な夜景をかもしてくれような場所に菊の里酒造さんがあります。
大那という銘柄を始めたのは、菊の里酒造の阿久津信さん。
阿久津さんは、この湯津上村(現 大田原市)で生まれて、育ちました。
この大いなる那須の大地が育んだ豊穣なバックグラウンド、米、水、土、人、技術、地域性を大切にし
それを日本酒という形で伝えられたら思い「大那」と銘名されたそうです。
菊の里酒造さんは、おばあさまを含むご家族三世代と従業員2人のとっても小さな蔵元さん。
製造石数は、年間400石。
酒造期間は10月後半から4月前半まで。
5月には、田植えが始まります。
「米造りから、酒造りまで」と一貫作りを実践されています。
「これも、家族でやっているからこそできること。」と阿久津さんはおっしゃいます。
畑は、減農薬。
無農薬で行うと、害虫は病害などに侵されたときに、水を通じて近隣の田んぼにまで
被害が及ぶので、通常の使用量の半分以下の減農薬を実践されているのだそうです。
「大那は杯のすすむお酒」
しっかりとしたお米の味をベースにやさしく包み込むような酸味と、
のどごしが良く、口に残らない切れ味のあるお酒です。